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アザポジ

エディトリアルデザインしたりオタクしたりしてる人の独り言。アザポジ→編集の際撮影された写真で使用しない画像のこと。

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プラネテス 幸村誠

プラネテス 幸村誠

今日はこちらの漫画について。といいつつ私は例によってあらすじ追いが苦手目…がんばってご説明。

宇宙で「デブリ」という宇宙に出るゴミを回収するお仕事をしている主人公ハチマキと彼の仕事仲間、フィー、ユーリ、田辺などが宇宙の中で活躍する話というのが大筋。
ですが内容はこんな説明では説明しきれない程に濃い。

自分の現在に甘んじて理想から目を背けたり
誰にも頼らず一人高みへと突き進もうと決心したり
宇宙にあって自分のちっぽけさに気がついて心がからっぽになってしまったり
かと思えば組織やらでかい世界の事情に巻き込まれつつ自分が決めるべき道であったり
単純に愛であったり

SFであり哲学であり真理でありしかし現実的リアリティを含んだフィクション。

色々と作者の方が考えているものを多角的に一気に詰め込んだという印象もあるのでかなり重かったり物質的なことではなく質量が多い感じがしますが、そんなカオスのなかでたどり着く結論がとてもすてきな作品だと思います。ひとつひとつに関する答え、ではなく最終的な到達地点としての答え的な。終わりとしてはとてもそれこそいとおしくなるような。

でも何より感動したのは本当に大変化球で申し訳ないのですが作者のあとがきだったりした。
といっても手元にないのでこれは概要だと思ってくださいな。

 もし僕の目の前でビルから飛び降りて自殺しようとしている人がいたらどうしようか
 僕にできることは漫画を描くことだから、オチが描かれてない漫画を見せて
「この漫画のオチを見たくないかな?」と言ってみようか

という感じの。
正直私はこの言葉に泣けた。なんでだか理由はわからないけれど、きっとその自殺しようとしてる人も泣くだろうなと思った。
人間なんて所詮ちっぽけで何もできないかもしれないけど、そんなたった一つのちょっとばからしくてくだらない理由でもその人が生きていく理由になれるならそれは素晴らしいことじゃないか。

きっとそんな言葉が出てくる作者の方だからこんなに良い漫画作れるんだろうなあとつくづくと思ったのでした。
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コマツ・フツラ
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女性
職業:
エディトリアルデザインする人
趣味:
漫画と旅と映画
自己紹介:
某美大卒。分裂気質。仕事がないと生きて行けないサラリーマン気質。