2011.01.20(Thu) 【雑記】
無題
直行はドアの前で硬直していた。今月はこれで三度目である。
手にした鍵を凝視する。べったりとした感触。ガムの匂いがたちこめる。
「ちくしょう!!!俺がなにしたってんだ!!!!」
夕暮れの古い団地。こどもたちが遊ぶ声が聞こえる中で、
ひとり直行は吠えていた。
仕方なく叔父に苦情を言うも、叔父は笑って「どうしてだろうな」というばかり。埒があかない。本気で監視カメラの設置を検討しているが、生憎直行にはお金がない。3ヶ月前の自分だったらそんなもの二台でも三台でも買えただろうに と思い当たって自分で凹んだ。今の自分は金も職もない、ただの独身男だった。
手にした鍵を凝視する。べったりとした感触。ガムの匂いがたちこめる。
「ちくしょう!!!俺がなにしたってんだ!!!!」
夕暮れの古い団地。こどもたちが遊ぶ声が聞こえる中で、
ひとり直行は吠えていた。
仕方なく叔父に苦情を言うも、叔父は笑って「どうしてだろうな」というばかり。埒があかない。本気で監視カメラの設置を検討しているが、生憎直行にはお金がない。3ヶ月前の自分だったらそんなもの二台でも三台でも買えただろうに と思い当たって自分で凹んだ。今の自分は金も職もない、ただの独身男だった。
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