2008.02.14(Thu) 【雑記】
うそ
二両編成の電車の中でうとうととしていた。
冬の太陽がまぶしい日だったのでまぶたの上からもじんわりと太陽の輪郭が見えるようだった。
猫が膝の上に乗ってきてそれは私が降りる駅によくいる愛想の良い野良猫だとわかったが
面倒なので放っておいた。
そのうち猫はぼたんと床に落ちて黄色いはなびらをまき散らしながら隣の車両へ消えていった
ワンマン電車なのに車掌が来て「キセル乗車ではありませんよね?」と聞く。
失礼しちゃいます、私スイカ使ってるからキセルなんてしませんよ。
そうですか、では良い旅を。
旅ですか。
向かいのおじいさんは黒い傘を持っていた。天気のよい日なのに。
くるくると柄を回して遊んでいる。猫がおびえているからやめればいいのにと思うのだが眠くて何もいう気になれない。
けれど猫はその傘の動きが気に入ったようでじゃれついて遊んでいる。
おじいさんも猫も遊んでいて私が置いてけぼりになった。
駅に到着したらそこには草原だけになっていた。
ここは埋め立て地で昔は海だったはずだから
これは遠い未来の地に来てしまったのかなと思うのであった。
私は眠かったのでそのままそこで眠った。
猫がなあなあ鳴いていたが気にせずに眠った。
冬のくせにずいぶんと暖かい。
何百年か後に折り返す電車もふしゅうっと止まったきりだった。
遠くからかすかにだけ工場の人工的なにおいがした。
冬の太陽がまぶしい日だったのでまぶたの上からもじんわりと太陽の輪郭が見えるようだった。
猫が膝の上に乗ってきてそれは私が降りる駅によくいる愛想の良い野良猫だとわかったが
面倒なので放っておいた。
そのうち猫はぼたんと床に落ちて黄色いはなびらをまき散らしながら隣の車両へ消えていった
ワンマン電車なのに車掌が来て「キセル乗車ではありませんよね?」と聞く。
失礼しちゃいます、私スイカ使ってるからキセルなんてしませんよ。
そうですか、では良い旅を。
旅ですか。
向かいのおじいさんは黒い傘を持っていた。天気のよい日なのに。
くるくると柄を回して遊んでいる。猫がおびえているからやめればいいのにと思うのだが眠くて何もいう気になれない。
けれど猫はその傘の動きが気に入ったようでじゃれついて遊んでいる。
おじいさんも猫も遊んでいて私が置いてけぼりになった。
駅に到着したらそこには草原だけになっていた。
ここは埋め立て地で昔は海だったはずだから
これは遠い未来の地に来てしまったのかなと思うのであった。
私は眠かったのでそのままそこで眠った。
猫がなあなあ鳴いていたが気にせずに眠った。
冬のくせにずいぶんと暖かい。
何百年か後に折り返す電車もふしゅうっと止まったきりだった。
遠くからかすかにだけ工場の人工的なにおいがした。
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