2007.05.18(Fri) 【読んだ本】
溺レる
溺レる 川上弘美
いきなりですが私は川上弘美の小説がとてもすきです。
この溺レるはかれこれ私が読んだ四冊目?の川上弘美作品になりますかね。
一番好きなのは「蛇を踏む」に入っている「消える」という短編小説なんですが、この「溺レる」もなかなかよろしかったです。
夢の中にいるような心地のする文章がさらさらと流れるようでその流れる様が美しい。
日本語の文章が日本語としてとてもそれらしい微妙なニュアンスと温度湿度まで伝わるように作り込まれている。
川上弘美の作品中で使われた言葉で印象的に残るものといえば食べ物(しかも普段なかなかお目にかかれないような乙な料理)の言葉と擬音語でしょうかね
とうとう ろうろう あわあわ しゅっと ひょうっと ぐねぐねと さやさや ぶよぶよ ふらふら ゆらゆら ごうごう
などなど…そしてもうひとつが性的表現の言葉のセレクトの仕方
接吻 交接 抱擁 蹂躙
なかなか古めかしくしかししばらく見ないうちに新しくなった日本語という気がしなくもないです
ああそして凄く個人的になのですが「叔父」という言葉が出てくるたびに葛西とか変換して一人でひいひいになってます。川上弘美の小説ではほとんど名前が本名で出ない(カタカナだったり、私という一人称だけだったりする)のでそれで想像力をかきたてられてしまいます…ばか。
いきなりですが私は川上弘美の小説がとてもすきです。
この溺レるはかれこれ私が読んだ四冊目?の川上弘美作品になりますかね。
一番好きなのは「蛇を踏む」に入っている「消える」という短編小説なんですが、この「溺レる」もなかなかよろしかったです。
夢の中にいるような心地のする文章がさらさらと流れるようでその流れる様が美しい。
日本語の文章が日本語としてとてもそれらしい微妙なニュアンスと温度湿度まで伝わるように作り込まれている。
川上弘美の作品中で使われた言葉で印象的に残るものといえば食べ物(しかも普段なかなかお目にかかれないような乙な料理)の言葉と擬音語でしょうかね
とうとう ろうろう あわあわ しゅっと ひょうっと ぐねぐねと さやさや ぶよぶよ ふらふら ゆらゆら ごうごう
などなど…そしてもうひとつが性的表現の言葉のセレクトの仕方
接吻 交接 抱擁 蹂躙
なかなか古めかしくしかししばらく見ないうちに新しくなった日本語という気がしなくもないです
ああそして凄く個人的になのですが「叔父」という言葉が出てくるたびに葛西とか変換して一人でひいひいになってます。川上弘美の小説ではほとんど名前が本名で出ない(カタカナだったり、私という一人称だけだったりする)のでそれで想像力をかきたてられてしまいます…ばか。
PR