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アザポジ

エディトリアルデザインしたりオタクしたりしてる人の独り言。アザポジ→編集の際撮影された写真で使用しない画像のこと。

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預言者ピッピ 地下沢中也

預言者ピッピ 地下沢中也 

コミックキューに連載されて8年かかりで単行本化したといういわくの一冊。
はい。正直に言いましょう。
これ凄いです。

青山ブックセンター@六本木で「デザインルールズ」と
「縦組本文のデザイン」というまあ仕事の本を選んでる時に偶々手に取ったものでした。
ちらりと立ち止まったときに視線の高さにそれが目に入って何か直感的に手に取ったんです。
で、青山ブックセンターでは漫画にビニールなど悲しい密封加工が施されていないので、立ち読みして時間つぶすつもりで読み始めたのですね。
どうやら始めは手塚治虫のトリビュート?のような扱いで始まった漫画のようで、世界観というか話の流れが「メトロポリス」などを喚起させます。

概要を少しご説明すれば
(以下核心には触れませんが絶対ネタバレしたくないひとはすっとばしてください)
舞台は私たちとそれほど遠くはなれていなさそうな未来の日本。
そこで地震予知に使われるためにあらゆるコンピューターの端末となり情報を集約している子供のロボット「ピッピ」。
彼は情報を単にインプットするだけではなく、同じ年頃の少年タミオと一緒に遊んだり話したりすることでたくさんの事を学んでいく。
しかしとある事故がきっかけとなりピッピが「なぜ?」と問いかけるもう一人の人格を自分の中に作り出した事によって地震予知という情報を与えられて予知するだけだったピッピに「もっと知りたい」という欲が生まれてしまう。そして「地震予知しかさせてはいけない」と猛烈に反対するタミオの父親の反論も空しく、ピッピには世界のすべての(バタフライ理論やらカオス理論やらも完璧に計算できる程に)精巧な情報が与えられることとなり、しまいにはすべての起こるべき物事を計算し尽くしてしまう

…というもの。

・願うことができるのは未来が不確定だからである
・進歩をする限り人は自分たちで制限していたルールをいとも簡単に破ってしまう
ラプラスの悪魔が存在するとしてそれは人間にどのような影響を与えるのか
・予測というものが限りなく100%に近づいたとき、人間は自分に被害が及ばない限りはそれが自分の願った通りになった事なのだと錯覚してしまう
・たとえ自分の意志で決めた事だとしても、その前に完璧な予測というものが前提に突きつけられてしまうと、人間は自分の意志ではなくそれがその予測した何者かに操られているように感じ、時として恐怖に陥るだろう

この辺のことがとても精密に、リアルに描かれています。
そして調べた結果この方元々はギャグ漫画畑の人だということが…
なんていうか、反則ですよね。

そしてこれが発売されるまでの道のり8年…
月じゃないんですよ。年なんですよ。

次巻は何年待てと!!!

今のところ謎な部分
・ピッピがタミオの描いた絵に付け加えた貝のようなものは何なのか
・何故ピッピは新聞記者に嘘の「自殺告知」をしたのか
・人間の幸せを願うと言いながら進化か絶滅かと問いかけるのは何故なのか
・その宣告の前にピッピのつぶやいた言葉の意味は何なのか

…など。

この漫画、ジャンプ主流に読んでいる人とかが読んだら相当ショックを受けそうな気配がしますがぜひ読んで欲しいといっておきます。
系統的に「僕らの」が大丈夫な人は大丈夫でしょう。
個人的には「僕らの」よりも私は「ピッピ」の方が好きなのですが。

割と読みやすいのに凄くぞくぞくします。
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溺レる

溺レる 川上弘美

いきなりですが私は川上弘美の小説がとてもすきです。

この溺レるはかれこれ私が読んだ四冊目?の川上弘美作品になりますかね。
一番好きなのは「蛇を踏む」に入っている「消える」という短編小説なんですが、この「溺レる」もなかなかよろしかったです。

夢の中にいるような心地のする文章がさらさらと流れるようでその流れる様が美しい。
日本語の文章が日本語としてとてもそれらしい微妙なニュアンスと温度湿度まで伝わるように作り込まれている。

川上弘美の作品中で使われた言葉で印象的に残るものといえば食べ物(しかも普段なかなかお目にかかれないような乙な料理)の言葉と擬音語でしょうかね

とうとう ろうろう あわあわ しゅっと ひょうっと ぐねぐねと さやさや ぶよぶよ ふらふら ゆらゆら ごうごう

などなど…そしてもうひとつが性的表現の言葉のセレクトの仕方

接吻 交接 抱擁 蹂躙

なかなか古めかしくしかししばらく見ないうちに新しくなった日本語という気がしなくもないです

ああそして凄く個人的になのですが「叔父」という言葉が出てくるたびに葛西とか変換して一人でひいひいになってます。川上弘美の小説ではほとんど名前が本名で出ない(カタカナだったり、私という一人称だけだったりする)のでそれで想像力をかきたてられてしまいます…ばか。

ただいまお仕事中

毎度毎度終電ダッシュ恒例になってまいりました。
さながら今回は修正が赤字(編集の方にデザイン出したものの上にもっとこの写真大きくとかの指示がかかれたもの)ではなく
ラフでくるという事態(しかももうスケジュール押し押しで印刷締め切りも延ばしているという)
つまり

レイアウト組み直し

という修正が1企画で三回とか入るようなそんなんです。
えーっと通常はあんまりそういうのない…と思う…んだが…です。

現在担当媒体が二つバッシングしてもう一方は完全にノータッチのまま進んでしまっていてちょっと悲しい…しかしレイアウト組み直ししてては…

しかしちょっとうれしいこともあり。
少し前に無事入稿の終わった住宅系媒体(高級住宅系)の打ち上げが慣行されるそうで。
わーい。飲み食い!
この媒体はほぼ私の在籍している会社で作ったのでデザインスタッフも5人体制と結構多め。

だがしかし

打ち上げには編集者さんも印刷所さんも来るわけで……………

う〜ん…愚痴は言えないねえ…

皇国



皇国の守護者をなんとなく古本屋で買った。
最初は設定理解不足だったが読んでいるうちになんか面白くなってきた。
集めてみようかなー。
いやー新城いいよ。サーベルタイガー達の鳴き声かわいいよ。
にゃーにゃー

こわいこわいできごと

昨日帰りに電車のホームで男の人がいきなり後ずさりして倒れた。
びっくりして動けなくなった。

大学時代に見た光景をありありと思い出した。

学科のプログラムの授業のときに突然叫び声のような喘ぎ声が聞こえて椅子が倒れる音がして
教室の空気が固まった。
学生が突然倒れたのである。
彼のことは多からず知っている。一年生の時にあったグループ課題で一緒のグループであったからだ。グループ課題はとてもハードで、授業が終わっても毎日ディスカッションや制作の打ち合わせをしていた。時には誰かの家に集まることもあった。よくしゃべっていたし、互いにグループ課題の苦労を口に出すこともあった。

事態を飲み込めないまま立ち上がってみると彼の四肢が人間でないように痙攣して口から泡が出るのが見えた。
背筋から冷たくなり血が抜けていった。
耳が遠くなるような嫌な感じがした。

なんとなくてんかんの症状なのかなと心配はしたが、大学の授業は共通授業が少ない時期であったので
詳しくはわかることもなく、彼の顛末を聞くのはその一年ばかり後のこととなった。

彼はその半年後に亡くなっていた。正確にはガス自殺をしていた。

私よりも彼と親しかった友人に聞いてみると精神的に追いつめられる出来事が多かったらしかった。
泣くことも笑うことも怒ることもできなかった。
ただ、呆然とするしかなかった。

そのときはさらにその三年程前に昔の付き合ってた人が亡くなった時のことを思い出した。
昔の同級生のメールで知らされてやはり呆然としているときに、丁度グループ会議をやっていて、隣にいた彼に私は半笑いで(他に表情が思いつかなかった) 「今知り合いが 死んだってメールがさあ」と話したのをありありと思い出した。彼は複雑な顔をしていた。その後も何かを冗談めかしてしゃべったような気がしたが、忘れた。心をどう整理したらいいかわからなかったが、安っぽい涙は流れなかった。(通夜の時でさえ、泣くじゃくっている女の子を私は冷ややかに見つめてるだけだった)

人が死ぬという事態で泣くということがあまりない。なんとなく、泣くという行為に違和感があるからだ。けれど死んでしまう瀬戸際を見るのは辛い。辛くて怖い。大学のその彼のあの倒れた姿も辛くて怖い。何かが大きく崩れるような、壊されるような衝撃で 頭がゆさぶられてわけがわからなくなるような怖さだ。

電車のホームで倒れたあの人はどうなっただろう。あのままふらふらと立ち上がり、ふらふらと階段を下りていったのまでは覚えている。

私は戦争には絶対に行けないタイプだろうなとつくづく思った。
悲しみではなく恐怖で壊されるタイプだなと思った。

あの人が大丈夫だといいなと思いながら、いつもと同じように同じ駅のホームにいる。

カウンタ

Penguin

いやしゾーン

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HN:
コマツ・フツラ
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性別:
女性
職業:
エディトリアルデザインする人
趣味:
漫画と旅と映画
自己紹介:
某美大卒。分裂気質。仕事がないと生きて行けないサラリーマン気質。